コラム

AKIBA活動報告 2022/04 新プロダクト”xR Cast KindPhoneLight”ご紹介と..アランは言った「ソフトウェアに真剣に向き合う者は、ハードウェアを作るべき」

コラム

こんにちは。kiwami 三鴨です。

今月は最終日ではなくちょい早めに更新を。タイトルにある言葉は、ダイナブック構想で知られるコンピュータ学者、アラン・ケイの言葉ですが、初代iPhone発売時にスティーブ・ジョブズが引用したので知っている方も多いかもしれませんね。

さて。僕ら、kiwami は労働者人口減少が危惧される近未来に対して「VRの店員さん」をオンライン・オフラインの垣根を超えて提供すべく、”xR Cast” というプロダクトを開発しているのですが。

xR Cast

実際の店舗や店頭での実証を経て機材の改善というか、ハードウェアの領域にも入らざるを得なくなってきております。でも、ハードウェア開発はコスパが悪い、半導体はナマモノで、在庫はロス、非効率なことはとっととやめれと言った、ご批判もあったりなかったりするものの。それはそれで甘んじて受け入れつつ(笑)。
世の中を変えるようなプロダクトを創出するという目的を背負ったスタートアップ企業としては、改めて、アラン・ケイ大兄のお言葉をいまいちど噛み締めたいと思った次第で。さて・・・

「ソフトウェアに真剣に向き合う者は、ハードウェアを作るべき」

この言葉が発されたのが、恐らく40年ほど前のこと。これにひたすら向き合ってきたのが、スティーブ・ジョブズその人ですが。いまとなっては、GAFAこぞって似たような道を辿ろうとするのは面白いなと。そんなことを悶々と考えていたりしました。

僕は小学校のときから、論理回路でFlipFlopを作ってみたり、ワンボードマイコンでニモニックを書いてPIC経由でステッピングモータをぐるぐる回してみたり、マイコンと呼ばれた初期のパソコンでひたすらBASICでプログラムを書いて雑誌に投稿(インターネットが存在していない時代、少年たちは雑誌に載っているプログラムを一言一句間違わないように手入力していた)してみたり。ソフトウェアってすげぇな、半田づけしなくても、なんでもできる。と思いつつ。
ソフトウェア業界に長く身をおくと、自らのアイデアや計画がハードウェアの限界に縛られていることも、たまに感じるわけです。要するに・・・

「他人の作った汎用的なハードウェアには暗黙的に限界が存在する」

という事情に行き着くわけです。例えば「わが社で他に類を見ない画期的なアプリを作りました!AppStoreかGooglePlayでダウンロードしてください!」みたいなのは、アラン・ケイ大兄の言葉を借りるなら、ソフトウェアに真剣に向き合っておらず、他人の作ったハードウェアに縛られたアイデアの範疇で活動している、とも言い換えることができます(屁理屈)。

いまでこそ、スマートフォンは究極の汎用性を持ち得たデバイスなので、限界は感じにくくなっていますが。結果スマートフォンを創造した人物がふんわり想定したアイデアを超えるものではなく、それは真に画期的なのか。
ドローンがいい例かもしれません。ソフトウェアだけ書いていたら、あんなものを作ろうという発想にはならない。スマホで空を飛びたいというアイデアの実現可能性は無いですから。

kiwami としては改めてソフトとかハードとか関係なく、あるべき姿を目指して、色々取り組んでいきたいなぁと思った次第で。いま、ご厄介になっております、DMM.make AKIBAも、そんな僕らとの相性も非常によろしく感謝の毎日でございます。

そんなわけで。微力ながらイベント告知のお手伝い。DMM.make AKIBAでは、今週末の4/23(土)にオープンデーというイベント開催予定です。秘密基地のようなオフィスの見学が自由。ご興味ある方はぜひ!!

https://akiba-openday1.peatix.com/

バナーのリンク先から、チケット(無料)をお申し込み下さい。あ、、弊社も、ちょびっとだけブース展示させて頂きます。kiwami自慢のホログラムデバイスも展示させて頂く予定ですので。ご興味のある方、気になった方は、ご来場頂き現地でお声掛けください。

さて。すっかり、前置きが長くなりましたが。僕たちも弱小ソフトウェア企業ではあるものの、世の中になくて、誰も作ってくれないという理由で、ホログラムデバイスやら、いろいろ作っていたりしますが。
最近、ガチめ?のものも作っておりまして。ブランニュープロダクトのご紹介を・・・

xR Cast kindPhone LIght

これが、”xR Cast KindPhone Light”です。LIghtとつくことからわかるように、オリジナルKindPhoneが存在します。よりライトにイージーに設置することを目指しました。作るときに中国のサプライヤーにリクエストした仕様は、だいたい次の通り・・・
・Core i3,メモリー4G以上の性能のWindowsPCベース
・20インチ以上のタッチパネルモニター一体型
・キーボード不要
・バッテリーレス
・BIOSによるタイマー、主電源と連動したウェイクアップが可能
・5G・LTE通信モジュール内蔵(日本国内のSIMで通信できること)
・フロントカメラ2台
・値段が(秘密)万を切ること
・ほか諸々
ということで、特許出願済。一見すると、バッテリーレスの大きいSurface LTEモデルに近いですが。このダイバーシティの時代の中、AmazonからAliexpressからさんざん探し回った挙げ句に存在していなかったので、諦めて作ることにしました。必要は発明の母だ。
一昔前に流行ったオールインワン型据え置きPCに近いです。冒頭のハードウェアを作るべき話からはだいぶテンションが下がったものの・・・

現存する機材を寄せ集めたら、なんとかなるんだけど、搬入先で箱から出して電源につなぐ以外に、なんもする必要のないコミュニケーションデバイス

というのを目指しました。ふと。基本的な仕様を見たときに、脳内に浮かんだのは初代iMacです。外観はおいといて、コンセプトはミニマルで明快、電源1本、通信ケーブル1本繋いだら即座にネットに繋がりますというのはイケてました。何気に現行iMacもキープコンセプトですね。

xR Cast KindPhone Light

僕らのデバイスも電源ケーブル1本差し込んだら、ネットにつながって様々な用途に使え、主電源に連動した起動や、BIOSのタイマー起動にも対応しているので無人放置運用が可能。20インチ超の画面でお年寄りにも文字が読みやすく。ノーバッテリーで耐久性も高い。フルコントロールのリモート操作も簡単。

IoTとか叫ばれるようになって久しいですが、パソコンそのものをIoT化するという。一見、ナナメ上の発想(自画自賛)。まずは、スタートアップらしく、大口を叩いてみますか・・

「kiwami がデジタルサイネージを再発明します!」

ただ、これを説明してもわりと多くの方が「???」的な反応をされるので。恐らく、ぼくらの先行優位性はまだ揺るがないな、と思った次第です。

さて。2022年になったな・・とおもったら、もう5月です。GWに入ろうとしていますが。コロナも落ち着くようで、落ち着かない。いま、一緒にお仕事させて頂いている中国のサプライヤーも・・現地が色々大変な事になってそうで予測不能。ウクライナの情勢も予測不能。このところ、予測不能のレベルが僕らの想像を超えて高くなってきています・・なんかすっきりとしない毎日ですが。

この間。北海道の阿寒湖の知人から、山わさびがどっさり届きました。そんなこともあり北海道行きたい熱が再燃しております。ぼくにとって北海道旅行は、あったらよかったものでなく、なくてはならないものから揺るがないようです。
とにかく、はやいところ。北海道に行って温泉でも浸かってのんびりしたいですが。まぁ・・・春、夏すっとばして・・秋くらいには絶対に行くぞ。

と。言うわけで、今月もあと数日・・・スタートアップにGWはあるのかないのか・・引き続き、頑張っておりますので。ご支援下さい。

また。一緒に働ける仲間も絶賛募集中ですので、われこそは!という方がいらっしゃいましたら。ぜひご連絡下さい。